NOTE 02準備・編集約8分

録音と編集で、ミックスを楽にする。

処理を増やす前に、音の材料と作業の足場を整えます。Studio Oneでは、元の録音を残したコピーで試すと、判断をやり直せます。

この章のゴール

編集で直すことと、ミックスで整えることを分ける。

まず素材を聴く

伴奏と声のスタート位置・テンポ・歌の入りを確かめます。録音時のクリップ、ポップノイズ、目立つ環境音、音程やタイミングの違和感を確認しましょう。割れた録音をフェーダーで小さくしても、すでに生じた歪みは消えません。

テイクを選び、編集点に必要なフェードを付けます。息継ぎは表現の一部です。すべて切るより、歌詞のつながりや不自然な無音を聴いて調整します。タイミングも、波形の位置だけで機械的にそろえず、伴奏とのノリを確認します。

イベント音量とフェーダーを使い分ける

極端に大きい語句をイベントのゲインなどで先に整えると、後ろのコンプレッサーが一か所だけに過剰反応しにくくなります。その後のフェーダーやオートメーションで、曲の中での聞こえ方を作ります。Studio Oneの名称や操作箇所はバージョンにより異なります。

入力段・プラグイン間・バス・出力をそれぞれ確認します。フェーダーを下げても、その手前のプラグイン入力が過大なままの場合があります。特にアナログモデル系では入力レベルが音色を変えることもあります。

決まったヘッドルーム値を追わない

すべてのトラックを同じ数値にしたり、マスターを必ず特定のピークにしたりする必要はありません。まず不要なクリップを避け、処理を試す余裕を残します。音量が足りなければ、マスターに無理なゲインを足す前にモニター側の聴取音量も確認しましょう。

伴奏の書き出し形式・サンプルレートとセッションを確認します。読み込み時の変換を把握し、途中で無意味な変換を何度も重ねないようにします。納品条件が不明なら、最終書き出し前に確認します。

迷子にならないセッション

「Lead」「Double」「Harmony」「Backing」「Vocal Bus」「Reverb」など、役割が分かる名前を付けます。色分けとフォルダーを使い、採用前の素材や無効化した処理も識別できるようにします。作業の節目で別バージョンを保存し、何を変えたか一行だけ残しましょう。

Try it / 小さな実践

プラグインを開く前の準備

  1. 声と伴奏だけで再生し、入りと終わりを確認する。
  2. 目立つ編集ノイズや極端な一語を直す。
  3. 各段のクリップとルーティングを確認する。
  4. 「編集済み・未ミックス」のバージョンを保存する。

実践時間・操作量は目安です。まず一つの短い区間で、聴き疲れる前に休憩を。

自分の耳で、確認しよう。

0 / 3 チェック

理解できたところまでで、大丈夫。

「確認済み」はいつでも取り消せます。

この章の公式資料

資料確認日:2026-10-16。本文は初心者向けに再構成した解説です。操作名は所有バージョンの公式説明を優先してください。

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